大館曲げわっぱ(読み)おおだてまげわっぱ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「大館曲げわっぱ」の解説

大館曲げわっぱ[木工]
おおだてまげわっぱ

東北地方、秋田県の地域ブランド。
大館市製造されている。きこりが杉柾で曲物の器をつくったことに始まる。江戸時代初期、大館城主の佐竹西家が領内の豊富な秋田杉と漆の存在に着目し下級武士たちの内職として奨励してから本格的に生産されるようになった。また、農民には年貢米供出の代わりとして、山から城下まで原木を運搬させたという。明るく優美な木目、軽くて味わい豊かな美しさをもち、多くの人に愛されている。秋田県伝統工芸品。1980(昭和55)年10月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「大館曲げわっぱ」の解説

大館曲げわっぱ

秋田県大館市で生産される工芸品。江戸時代から製造が続く、秋田杉を材料とする曲げ物。弁当箱や盆などのほか近年ではコーヒーカップやビールジョッキなどの製品もある。国の伝統的工芸品に指定。

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