天保国絵図遠江国(読み)てんぽうくにえずとおとうみのくに

日本歴史地名大系 「天保国絵図遠江国」の解説

天保国絵図遠江国
てんぽうくにえずとおとうみのくに

三九四×三九二センチ

成立 天保九年

写本 国立公文書館内閣文庫

解説 天保六年の国絵図作製命令を受けて作製された国絵図。天保国絵図の作製は正保・元禄の両国絵図とは異なり、国絵図掛大名に短冊形元禄国絵図の写が渡され、諸大名はその写図に変更個所等を記入して幕府勘定所に提出した。勘定所ではこの修正図をもとに国絵図を各国二部作製し、一部を紅葉山文庫に、一部を勘定所に配備した。天保国絵図には一千一四七村が記されるが、天保郷帳では一千九七村となっている。

複製静岡県史」通史編四付録

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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