天意（読み）てんい

精選版 日本国語大辞典

てん‐い【天意】

〘名〙

① 天の意志。造化の神の心。神意。また、自然の道理。天理。

※新撰朗詠（１２Ｃ前）上「賜ふこと帝恩に在れば湛露を含めり 出づること天意従(よ)りせしかば流霞に混す〈紀長谷雄〉」

※太平記（１４Ｃ後）三五「己を責(せめ)て天意に叶ひ民を撫(な)てて地声を顧(かへりみ)給へと也」 〔墨子‐天志上〕

② 天子の意思。天皇のみ心。おおみこころ。聖慮。

※三代実録‐清和即位前（858）「天意若曰超_二三兄_一而立、故有_二此三超之謡_一焉」

※浄瑠璃・源平敵討遺恨并頼光北国（1668）五「天いをうけて下す状のおもむき」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

てん‐い【天意】

１ 天の意志。造物主の意志。また、自然の道理。
２ 天子の意志。

出典　小学館

普及版 字通

【天意】てんい

天帝の意志。〔墨子、天志上〕天に順(したが)ふは、ねて相ひ愛し、(こもごも)相ひ利す。

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出典　平凡社「普及版 字通」