天狗高原(読み)てんぐこうげん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「天狗高原」の意味・わかりやすい解説

天狗高原
てんぐこうげん

四国山地西部、高知県高岡郡津野町にある高原四国カルスト東部をなし、西部の愛媛県側の大野ヶ原へ続く。標高1000~1400メートルで、幅1~2キロメートルにわたって石灰岩溶食を受けて形成されてできたカーレンが散在し、ドリーネもみられる。ススキ草原のほか高山植物も多く、自然休養林がつくられていて、遊歩道も整備されている。西の檮原(ゆすはら)町では牛の放牧も行われている。また、冬季積雪時にはスキーも楽しめる。

[正木久仁]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の天狗高原の言及

【東津野[村]】より

…人口2924(1995)。四万十(しまんと)川の源流域に位置し,北の愛媛県との境をなす山地は四国カルスト地帯で,北東の仁淀村,西の檮原(ゆすはら)町にかけての天狗高原一帯は石灰岩の露出がとくに顕著である。北東部の不入(いらず)山(1336m)に源を発する船戸川,北川が南流する。…

※「天狗高原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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