太藺(読み)フトイ

デジタル大辞泉 「太藺」の意味・読み・例文・類語

ふと‐い〔‐ゐ〕【太×藺/×莞】

カヤツリグサ科多年草池沼などに生える。茎は高さ1~2メートル、円柱状で太く、中空。葉は鱗片りんぺん状で、褐色を帯びる。夏、黄褐色の穂をつける。おおい。おおいぐさ。まるすげ。 夏》放牧の馬あり沢に―あり/虚子

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精選版 日本国語大辞典 「太藺」の意味・読み・例文・類語

ふと‐い‥ゐ【太藺・莞】

  1. 〘 名詞 〙 カヤツリグサ科の多年草。各地の池沼に生える。高さ一~二メートル。茎は円柱形で太い。葉は退化して鞘状ないし鱗片状で褐色。夏から秋にかけ、茎頂楕円形で黄褐色の小穂多数つける。茎で花筵(むしろ)などを織る。おおい。とうい。まるすげ。《 季語・夏 》 〔花壇地錦抄(1695)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「太藺」の解説

太藺 (フトイ)

学名Scirpus tabernaemontani
植物。カヤツリグサ科の抽水性多年草,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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