太融寺(読み)たいゆうじ

精選版 日本国語大辞典 「太融寺」の意味・読み・例文・類語

たいゆう‐じ【太融寺・大融寺】

  1. 大阪市北区太融寺町にある高野山真言宗の寺。山号は佳木山。弘仁年間(八一〇‐八二四空海草創と伝えられる。嵯峨天皇勅願所。伝淀君の墓がある。大坂三十三所の第一番札所北野の太融寺。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「太融寺」の解説

太融寺
たいゆうじ

[現在地名]北区太融寺町

北野きたのの太融寺として親しまれる。高野山真言宗、準別格本山、山号佳木山、本尊千手観世音菩薩。摂津国八十八ヵ所霊場の六番札所。寺伝によると、弘仁一二年(八二一)空海が嵯峨天皇の勅願によって開創し当初宝樹院と号したが、清和天皇のとき左大臣源融が八町四面を寺域として七堂伽藍を建立し、融の諱による現寺号を下賜されたという。承元年間(一二〇七―一一)鳥羽上皇が参詣したとも伝え、「多聞院日記」天正一九年(一五九一)四月一二日条に「仁王経ノ円測疏摂州大融寺ニ在之、(中略)彼寺ハ融ノ大臣ノ建立ノ寺ナル故云也、彼寺ノ宝物ニテ、小野篁一筆ノ大般若一部并弘法ノ自筆ノ仁王疏在之」などとみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「太融寺」の解説

太融(たいゆう)寺

大阪府大阪市北区にある高野山真言宗の寺院。山号は佳木山、本尊は千手観世音菩薩。寺伝では嵯峨天皇の勅願により空海が開創とする。太平洋戦争末期の空襲により全伽藍を焼失、現在の建物戦後再建されたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android