デジタル大辞泉
「失書症」の意味・読み・例文・類語
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しっしょ‐しょう‥シャウ【失書症】
- 〘 名詞 〙 大脳巣症状の一つ。意識および手の指に障害がないのに、文字を書くことのできない病症。失書。書字不能症。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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失書症
しっしょしょう
手指や腕の運動障害がなく、知能や精神の異常もないのに字が書けなくなる状態をいう。失語や失行から二次的に生じた失書と、失語や失行を伴わず失書のみがみられる純粋失書とがある。純粋失書は、通常、左右いずれの手にもみられ、その責任病巣は左前頭葉や頭頂葉、視床にあると推定されている。これに対し、右手では正しく書け、左手のみに失書がみられることがある。この場合は左と右の大脳半球を連絡している脳梁(のうりょう)が損傷され、左半球の言語領と右半球の運動野の連絡が断たれるため、左手に失書を呈すると考えられている(離断症候群)。
[海老原進一郎]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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