契約(法律)(読み)けいやく

百科事典マイペディア 「契約(法律)」の意味・わかりやすい解説

契約(法律)【けいやく】

(1)私法上,相対立する2個以上の意思表示の合致した法律行為。この意思表示が申込みと承諾と呼ばれる。普通には債権の発生を目的とする債権契約をさすが,広義には身分法上の合意や物権契約も含まれる。契約は,典型契約(有名契約)・非典型契約無名契約),双務契約片務契約有償契約無償契約諾成契約・要物契約などに分類される。近代法は〈契約自由の原則〉を認める。(2)公法上の効果の発生を目的とする契約を〈公法上の契約〉という。たとえば,ガス・電気事業などの経営者と市町村との間での報償契約など。行政行為一種であるとされる。→契約解除
→関連項目委任債権不法行為

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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