精選版 日本国語大辞典 「奥様」の意味・読み・例文・類語
おく‐さま【奥様】
〘名〙 (「さま」は接尾語) 公家(くげ)の内室、大名の正妻など、身分ある人の妻を敬って呼ぶ語。のちには上流の武家や富商の妻などにもいい、現在では広く一般に用いられる。また、使用人などが女主人を敬って言う語。奥御(おくご)。
※虎寛本狂言・墨塗(室町末‐近世初)「御国許へ下らせられて、美しい奥様に御めにかからせられたらば」
おく‐さん【奥様】
〘名〙 (「おくさま(奥様)」の変化した語) 「おくさま」より少しくだけた言い方。現在、一般に最も広く用いられる。
※狂詩・古文鉄砲前後集(1761)「一朝逢二富人一成二奥様(ヲクサン)一」
おく‐ざま【奥様】
〘名〙 奥のほう。
※能因本枕(10C終)一〇八「おくさまにむきて書かせ給ふ」
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