女男(読み)メオトコ

デジタル大辞泉 「女男」の意味・読み・例文・類語

め‐おとこ〔‐をとこ〕【女男】

女と男。また、妻と夫。めおと。
「―になりにけり」〈宇治拾遺・四〉

め‐お〔‐を〕【女男/夫】

女と男。また、妻と夫。めおとこ
「―分れざるとき」〈神代紀・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「女男」の意味・読み・例文・類語

め‐お‥を【女男・妻夫】

  1. 〘 名詞 〙 女と男。また、妻と夫。めおと。めおとこ。また、動物雌雄
    1. [初出の実例]「天地(あめつち)(いま)だ剖(わか)れず、陰陽(メヲ)(わか)れざりしとき」(出典日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
    2. 「松蔭より、現はれ出でたる二隻(にひき)の大猴(おほざる)、其態(そのさま)牝牡(メヲ)の如くなるが」(出典:人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)四)

おんな‐おとこをんなをとこ【女男】

  1. 〘 名詞 〙 男でありながら女のような、また、女でありながら男のような、性徴特質をもつもの。おとこおんな。
    1. [初出の実例]「そいから綿貫のこと『男女(をとこをんな)』やとか『女男(ヲンナヲトコ)』やとか云ふやうになったのんやさうですが」(出典:卍(1928‐30)〈谷崎潤一郎二一)

め‐おとこ‥をとこ【女男】

  1. 〘 名詞 〙 女と男。また、妻と夫。夫婦。めおと。
    1. [初出の実例]「あるはかなしき子に後れ、あるはめおとこのあはれに思におくれ」(出典:栄花物語(1028‐92頃)衣の珠)

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