如宝(読み)にょほう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「如宝」の解説

如宝 にょほう

?-815 唐(とう)(中国)の僧。
胡(こ)(西域)の人。天平勝宝(てんぴょうしょうほう)6年(754)鑑真(がんじん)とともに来日し,東大寺戒壇院で受戒下野(しもつけ)(栃木県)の薬師寺にはいるが,鑑真の死後は唐招提(とうしょうだい)寺長老となり,律宗の発展につとめる。空海との親交が知られる。弘仁(こうにん)6年1月7日死去。俗姓は安。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の如宝の言及

【唐招提寺】より

…講堂は平城宮の朝集殿を移建し,食堂は藤原仲麻呂の寄進にかかる。763年鑑真は入寂したが,以後如宝,豊安(ぶあん)などが伽藍の整備に当たり,金堂は宝亀年間(770‐781)の造営とする説が有力であり,もと遣唐大使藤原清河家からも堂宇の施入があるなど,多くの喜捨が寄せられた。ことに776年に寺封50戸が施入されたことは,私寺から官寺への移籍を示すもので,この寺封50戸は812年(弘仁3)にも引き続き施入された。…

※「如宝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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