妬む(読み)ネタム

デジタル大辞泉 「妬む」の意味・読み・例文・類語

ねた・む【妬む/嫉む】

[動マ五(四)]
他人が自分よりすぐれている状態をうらやましく思って憎む。ねたましく思う。そねむ。「同僚昇進を―・む」
男女間のことで嫉妬しっとする。やきもちをやく。
「妻―・める気色もなくて過ごしけり」〈十訓抄・八〉
腹を立てる。恨み嘆く。
「いと憂しと思へど、さらに言ひも―・まず」〈大和・一五八〉
[用法]ねたむ・そねむ――「先に昇進した同期生をねたむ(そねむ)」など、うらやみ憎む意では相通じて用いられる。◇「順調な出世をそねみ、ねたまれる」のように重ねて使われることもある。また、「そねむ」の方が「ねたむ」に比べて、憎みうらむ気持ちが強い。
[類語]そねむやっかむやくやける羨むひがむねたましいうらやましい羨望嫉妬焼き餅岡焼き悋気妬心ジェラシー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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