姉妹(読み)シマイ

デジタル大辞泉 「姉妹」の意味・読み・例文・類語

し‐まい【姉妹】

姉と妹。女のきょうだい。「三人姉妹
同じ系統に属し、互いに類似点または共通点をもっている二つ以上のもの。「姉妹品」「姉妹校」
[類語]兄弟兄弟けいてい兄妹けいまい姉弟してい弟妹ていまい兄姉けいし同胞どうほうはらから連枝れんし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「姉妹」の意味・読み・例文・類語

し‐まい【姉妹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あねといもうと。女のきょうだい。
    1. [初出の実例]「大伴坂上郎女之母石川内命婦与安倍朝臣虫満之母安曇外命婦同居姉妹、同気之親焉」(出典万葉集(8C後)四・六六七・左注)
    2. [その他の文献]〔白居易‐長恨歌〕
  3. 遊女
    1. [初出の実例]「皆以為らく、火発すと。姉妹叫喚、衆客相ひ践む」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)四)
  4. 同じ系統に属し、または類似点を多く持った二つ、または二つ以上のもの。「姉妹編」「姉妹校」など。
    1. [初出の実例]「『少女』〈略〉河井酔茗、溝口白羊両氏の編輯で、『女子文壇』と姉妹(シマイ)関係あり」(出典:社会観察万年筆(1914)〈松崎天民現代女学生)

あね‐おとと【姉妹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おとと」は「おとうと(弟)」の変化した語 ) 姉に対し、同性の年少者をいう。姉と妹。しまい。
    1. [初出の実例]「あねおととの中に、つとまとはれて」(出典:更級日記(1059頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「姉妹」の読み・字形・画数・意味

【姉妹】しまい

女兄弟。唐・戴叔倫〔女耕田行〕詩 姉妹相ひ攜(たづさ)へて、心正にし 路人を見ず、唯だ土を見る

字通「姉」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル大辞泉プラス 「姉妹」の解説

姉妹

畔柳二美(くろやなぎふみ)の小説。貞淑な女性として生きる姉と、自立した人間として生きたがる妹のそれぞれ成長を描く。1954年刊行。同年、第8回毎日出版文化賞受賞。
NHKテレビドラマ「少年ドラマシリーズ」の作品のひとつ。①を原作とする。放映は1976年12月。脚本:服部佳。出演:三浦リカ、和田麻里ほか。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の姉妹の言及

【オナリ神】より

…琉球諸島の宗教観念。姉妹に兄弟を守護する霊威があるという信仰。オナリは兄弟(エケリ)に対して姉妹を指し,その霊威を表す場合にオナリ神という。…

【兄弟∥姉妹】より

…兄弟姉妹関係は親子関係,夫婦関係とともに家族内外における基本的な親族関係のひとつであり,どのような兄弟姉妹関係を形成するかによって家族や親族組織の構造に差異を認めることができる。さまざまな家族制度を兄弟姉妹関係を視点としてみれば,兄弟姉妹間の連帯をなんらかの形で強調もしくは尊重するものと,兄弟姉妹間の分離を促進し,そのかわりに親子関係や夫婦関係を強調もしくは尊重するものの二つに大別できる。…

【ヒメ・ヒコ制】より

…古代国家成立以前の兄弟姉妹(姫と彦)による二重支配体制をいう。血縁紐帯を基軸とした氏族社会で,同母の兄弟と姉妹は特に深く結ばれていた。…

※「姉妹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android