姉山石組竈跡(読み)あねやまいしぐみかまどあと

日本歴史地名大系 「姉山石組竈跡」の解説

姉山石組竈跡
あねやまいしぐみかまどあと

[現在地名]吾妻町岩下

吾妻川左岸段丘上に位置する古墳時代末期の竪穴住居跡に付随する石組竈。県指定史跡。吾妻川の最上位段丘のすぐ背後には、吾嬬かづま(一一八一・五メートル)が迫り、竈がある南面台地上は標高五四〇メートルで前面は開けている。竈は全長一・五六メートル、竈底の勾配は約二二度、焚口から両側に六石ずつ、煙出部の奥に一石安山岩平石角礫を配した精巧なつくりである。煙道先端は一二センチ四方の煙出孔を有している。昭和三三年(一九五八)の調査では住居跡の壁や床面は確認できなかったが、同四九年の調査で貯蔵穴・柱穴などが確認された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android