姑洗・沽洗(読み)こせん

精選版 日本国語大辞典 「姑洗・沽洗」の意味・読み・例文・類語

こ‐せん【姑洗・沽洗】

〘名〙
中国音楽十二律の一つ。基本音黄鐘(こうしょう)より四律高い音で、邦楽の「下無(しもむ)」(嬰ヘ音)に当たる。
※本朝文粋(1060頃)九・漢書竟宴詠史得蘇武詩序〈紀在昌〉「沽洗応律、韶陽属候」 〔礼記月令
② (十二律の姑洗を三月にあてるところから) 陰暦三月の異称。《季・春》
万葉(8C後)一七・三九六八・左注「沽洗二日、掾大伴宿禰池主」 〔白虎通五行

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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