子不知(読み)こしらず

日本歴史地名大系 「子不知」の解説

子不知
こしらず

うたと青海の落水おちりみずとの間約三千五〇〇メートルの海崖。黒岩くろいわ駒返こまがえり犬戻いぬもどりなどの難所がある。かつては貝藻の化石を挟在した俗に外波石とよぶ硯石を出した。「廻国雑記」に「宮崎を立て。さかい川。たもの木。かさはみ。砥なみ。黒岩などいふ所をうち過。駒がへりといへる所にて」とあり、文明一八年(一四八六)七月一五日越後国府に到着したことがみえる。駒返木曾義仲が都へ攻め上る時、道が悪く駒を返したといい、また聖徳太子も廻国の時、ここから駒と馬子を都へ返したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android