字画(読み)ジカク

デジタル大辞泉 「字画」の意味・読み・例文・類語

じ‐かく〔‐クワク〕【字画】

漢字を構成する点や線。また、その数。「字画を数える」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「字画」の意味・読み・例文・類語

じ‐かく‥クヮク【字画】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 漢字を構成する点画。また、その数。
    1. [初出の実例]「或問書法。師曰、夫書家神妙之品、字画多同。上字終画与下字始画、其繊鈞如毛髪相承耳」(出典:済北集(1346頃か)一二・清言)
    2. [その他の文献]〔書苑〕
  3. 一般に、文字。文字のすがた。
    1. [初出の実例]「その好める倍根(ベイコン)文集を開きしに、字画跳躍するが如く」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「字画」の意味・わかりやすい解説

字画
じかく

文字の字形を構成する基本的かつ最小の要素。筆写の際には一筆で書かれる。点画(てんかく)ともいう。ここではしばしば問題となる漢字の場合について述べる。漢字の字画のうち主要なもの(基本点画)にはそれぞれ名称があり、文部省編『筆順指導の手びき』(1958)によって示せば次のようになる(かならずしも原文どおりではない)。

 点(てん)  横画(よこかく、おうかく、よこ、よこぼう)  縦画(たてかく、じゅうかく、たて、たてぼう)  左払い(「人」の第1画に相当する画で、方向・長さにはいろいろある)  右払い(「人」の第2画に相当する画で、方向・長さにはいろいろある)また、次のような名称も用いられる。

 ┐折れ 亅はね |一とめ
 乚曲がり 丿払い
 字画を組み合わせて字形を構成する順序を筆順とよび、社会的な習慣としてある程度定まっている。また、組み合わせた字画の個数画数(かくすう)である。筆順については前述の『筆順指導の手びき』に示されたように、(1)上から下へ(三・工)、(2)左から右へ(川・竹・休)、という大原則があり、このほか横画が先(十・土・士)、中が先(小・当・水)、外側が先(国・同)、などの原則があるが、二つ以上の筆順が行われているもの(必・馬など)や原則のたてられないもの(廴は他の部分より先に、は他の部分よりあとに書く)もある。

[月本雅幸]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

普及版 字通 「字画」の読み・字形・画数・意味

【字画】じかく

字の画数。

字通「字」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android