孝堂山遺跡(読み)こうどうさんいせき(英語表記)Xiao-tang-shan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「孝堂山遺跡」の意味・わかりやすい解説

孝堂山遺跡
こうどうさんいせき
Xiao-tang-shan

中国山東省肥城県孝里鋪孝堂山にある遺跡墳墓祠堂がある。祠堂は陰刻の漢代画像石のあることで有名。南面する石灰岩の祠堂は間口 4.1m,奥行 2.5mで,前面中央には,八角形の柱が立てられ,桁を受けている。屋根は瓦ぶきを表現し,当時の木造建築物の姿を表わしている。画像石には,楼閣,人物,車馬行列,宴飲図,升鼎図などが浅く線彫されている。造営された年代は不明であるが,後漢永建4 (129) 年の追刻があり,それ以前のものと考えられている。なお孝堂山の祠堂は,漢代画像石を有する祠堂としては今日残る唯一遺構である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android