孟母断機(読み)もうぼだんき

精選版 日本国語大辞典 「孟母断機」の意味・読み・例文・類語

もうぼ‐だんきマウボ‥【孟母断機】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「古列女伝‐母儀・鄒孟軻母」から ) 孟子の母が織っていた織布を断ち切って、学問中途でやめるということはこのようなことであると孟子を戒めたという故事
    1. [初出の実例]「此にも孟母断機(マウボダンキ)と云ふ事が書てあるが」(出典近江聖人(1892)〈村井弦斎〉皹)

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四字熟語を知る辞典 「孟母断機」の解説

孟母断機

孟子の母が、孟子が学業半ばで帰ってきたとき、織っていたはたの糸を断ち切って、学問を中途でやめるということはこのようなものだと戒めたという故事。

[使用例] 此にも孟母断機という事が書いてあるが[村井弦斎*近江聖人|1892]

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世界大百科事典(旧版)内の孟母断機の言及

【孟子】より

…孔子の生地に近い鄒(すう)(山東省)の人。幼少のころ,母親が教育環境を配慮して三たび転居したこと,いわゆる〈孟母三遷〉,遠く遊学した孟軻が帰省するや母親が機(はた)を断ち切って学業を中断すべからざるを説いたこと,いわゆる〈孟母断機〉は,広く知られた伝説である。孔子の孫の子思の門人に学び,儒学に通じてのち,斉の宣王に仕え,王道の理想を説いた。…

※「孟母断機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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