学館院・学官院(読み)がっかんいん

精選版 日本国語大辞典 「学館院・学官院」の意味・読み・例文・類語

がっかん‐いん ガククヮンヰン【学館院・学官院】

平安時代、大学別曹の一つ。承和年間(八三四‐八四八)に嵯峨天皇皇后橘嘉智子子弟の経書学習のために学舎を開いたのが始め。康保元年(九六四)、大学寮別曹となる。橘氏子弟の教育と官界進出に役立てられた。のち衰微し放置されたが名称だけは長く続いて室町末期に至るまでその別当職と領する荘園伝領された。長官(別当)には、橘氏長者等が任じ、院領を管理した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android