宇宙政策(ロシアの)(読み)ろしあのうちゅうせいさく/うちゅうせいさく(英語表記)(Russian) space policy

知恵蔵 「宇宙政策(ロシアの)」の解説

宇宙政策(ロシアの)

1991年から翌年にかけて起きた政情激変にもかかわらず、旧ソ連の宇宙政策の多くはロシア連邦に引き継がれた。特に旧ロシア共和国では、RSA(ロシア宇宙庁)を92年に設立し、それをRASA(ロシア航空宇宙庁)に発展、現在はFSA(Federal Space Agency)と呼んでいる。国際宇宙ステーション(ISS)への参入など精力的な動きを見せているほか、民間では、欧米の国々の企業との合弁企業も多数設立されている。86年に建設され14年間活躍した後、2001年3月末に制御落下した宇宙ステーション「ミール」の経験は、現在のISSに生かされている。ロシアの宇宙政策追求の主な目的は「外貨の獲得」である。

(的川泰宣 宇宙航空研究開発機構宇宙教育センター長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android