宇留野村(読み)うるのむら

日本歴史地名大系 「宇留野村」の解説

宇留野村
うるのむら

[現在地名]大宮町宇留野

久慈川の右岸にあり、西は石沢いしざわ村。寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高に「宇留野村」とみえ、同二一年の御知行割郷帳によると村高一千三九石余は朝比奈右馬之介ら一〇人の家臣の知行地とされた。

久慈川低地に面した台地には宇留野城跡がある。字御城みじようの本丸跡にある日向神社(旧村社)は、寛文三年(一六六三)の鎮守開基帳(彰考館蔵)には「日向明神」とあり、大永七年(一五二七)の創祀と伝える。慶長七年(一六〇二)佐竹氏の秋田国替の時に宇留野義重が奉納したという二本の軍配団扇がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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