守庚申(読み)しゅこうしん

世界大百科事典(旧版)内の守庚申の言及

【干支】より

…(3)庚申(こうしん) 中国の道教によれば,人の体内に三尸(さんし)という悪霊がすんでおり,庚申の日になると天にのぼって主人の過失を司命(生死をつかさどる神)に告げるので,そうさせないためにこの日には徹夜をせねばならないとされた。これを〈守庚申〉というが,日本に入ってくるともとの意味がいつしか忘れ去られ,庚申という日が〈庚申さん〉として神格化される一方,〈守庚申〉も単なる徹夜の集いになった。(4)十方暮(じつぽうくれ) 六十干支の第21番目の甲申の日から30番目の癸巳の日までの10日間。…

【庚申信仰】より

…したがって庚申信仰の原形は南北朝時代には確立されていたとみられる。ついで晩唐の許渾の詩には〈守庚申〉の集まりのことが見え,段成式の《酉陽雑俎(ゆうようざつそ)》には,7度,庚申を守れば三尸が滅するとされ,宋の《雲笈七籤(うんきゆうしちせん)》にも,同様のことをのべる。また宋代の善書《太上感応篇》には,《抱朴子》の記述が踏襲され,その影響もあって,以後,広く〈守庚申〉のことが行われた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」