安井仙知(読み)やすい せんち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安井仙知」の解説

安井仙知 やすい-せんち

1776-1838 江戸時代後期の囲碁棋士。
安永5年生まれ。はじめ中野知得といった。文化11年7世安井仙知(仙角)の退隠により安井家8世をつぐ。ライバル本因坊元丈とともに準名人8段となる。天保(てんぽう)9年閏(うるう)4月27日死去。63歳。伊豆(いず)三島(静岡県)出身編著に「河洛余数」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の安井仙知の言及

【本因坊】より

…江戸時代,幕府の扶持(ふち)を受けた囲碁家元4家の筆頭。京都寂光(じやつこう)寺の塔頭(たつちゆう)〈本因坊〉の僧算砂(本因坊算砂)を祖とする。4世道策(本因坊道策)は布石理論をひっさげて近代碁の基礎を築き,無敵の5世道知とともに本因坊家の優位を不動のものとした。9世察元は時の6世井上春碩(しゆんせき)因碩(1707‐72)と名人位を争い,紛争をきわめた争碁に勝ち念願の名人となり,本因坊家中興の祖といわれる。…

※「安井仙知」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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