安布里村(読み)あぶりむら

日本歴史地名大系 「安布里村」の解説

安布里村
あぶりむら

[現在地名]館山市安布里

北条ほうじよう村の南東に位置し、北は上野原うえのはら村。村域は館山平野南部の丘陵裾部に広がる。安布理とも記した。南北朝時代の安房国守護代大喜光昌の七月一〇日付の書状(金沢文庫古文書)に「八幡宮神領」として「阿布里保内馬角村」とみえる。当地の小字増野谷ますのやつをこの馬角村の遺称とする説もある。慶長二年(一五九七)の安房国検地高目録では高三八〇石余(うち田二九五石余)、同一五年の里見家分限帳によると代官福瀬甚七知行高一五石のほかは里見家の直轄支配地になっている。正保郷帳では高三九九石余(うち田三二三石余)で北条藩領三四八石余・旗本本多領五〇石余の相給。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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