安慶名村(読み)あぎなーむら

日本歴史地名大系 「安慶名村」の解説

安慶名村
あぎなーむら

[現在地名]具志川安慶名あげな・みどりまち一丁目・同四―六丁目・西原いりばる平良川たいらがわ

田場たーば村の西にあり、北は天願てんがん川を挟んで天願ていんぐわん村、南は喜屋武ちやん村、西は兼箇段かにかだん村に接し、北西側には安慶名あげなグスクがある。「おもろさうし」巻一六の四二に「一 あけなわのもりに(安慶名の森に)/しまたるめ なるし(島頼め鳴る物〔鼓〕)/しまたるめ あんしおそい(島頼め按司襲い)/みおやせ(差上げる)/又 あけなわのもりに(安慶名の森に)/くにたるめ なるし(国頼め鳴る物)」とみえる。絵図郷村帳では「あげな村」と記される。琉球国高究帳では「あげな村」の高頭五八四石余、うち田七〇石余(うち永代荒地一八石余)・畠五一四石余。グスク時代には安慶名大川按司が居を構えた政治的な中心集落であったという(具志川市誌)。「球陽」尚王一七年(一八二〇)条に安慶名村の頭目らの功績褒嘉して爵位を与えたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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