長野県中西部、南安曇郡にあった旧村名(安曇村(むら))。現在は松本(まつもと)市の西部を占める。旧安曇村は2005年(平成17)松本市に編入。旧村域は北アルプスの中心部である穂高岳(ほたかだけ)や、上高地(かみこうち)、乗鞍高原(のりくらこうげん)にまたがり、そのほとんどは山地であるため、古くから山林業や、観光が村民の生活の中心をなしてきた。深い渓谷をなす梓川(あずさがわ)に沿って、近世は松本と高山を結ぶ野麦街道(のむぎかいどう)が通じ、現在はこれにかわり国道158号から安房(あぼう)峠道路(有料)に入り、峠下をトンネルで抜けて高山に通じる。また、松本電鉄が新島々(しんしましま)駅まで通じている。穂高岳、槍ヶ岳(やりがたけ)や上高地、乗鞍岳と乗鞍高原など県下有数の山岳観光地のほか、中ノ湯、坂巻(さかまき)、白骨(しらほね)などの山中の温泉や、奈川渡ダム(ながわどだむ)(梓湖)など多くの観光地に恵まれている。梓川が盆地に流れ出る所にある島々地区からは、イギリス人宣教師ウェストンが入山した北アルプス近代登山史上名高い徳本峠(とくごうとうげ)へ通じる。なお、1972年(昭和47)スイスのグリンデルワルトと姉妹村になった。
[小林寛義]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…長野県中西部,南安曇郡の村。現地標音では〈あづみ〉。…
※「安曇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新