日本大百科全書(ニッポニカ) 「安東(大韓民国)」の意味・わかりやすい解説
安東(大韓民国)
あんとう / アンドン
韓国(大韓民国)、慶尚北道(けいしょうほくどう/キョンサンプクド)にある都市。1963年、市に昇格。1995年、安東郡と統合。面積1519.81平方キロメートル、人口18万1974(2000)。太白(たいはく/テペク)山脈と小白(しょうはく/ソベク)山脈に囲まれた洛東江(らくとうこう/ナクトンガン)上流の嶺南(れいなん)盆地に位置する。寒暑の差が大きく、少雨地域の一つ。教育、文化、行政の中心地で、教育機関が多い。古くから「儒林の郷」として伝統文化を温存し、近郊には李朝(りちょう)時代の代表的朱子学者李退渓ゆかりの陶山書院、仮面劇で有名な河回村がある。小規模な繊維工場、機械工場がある。
[森 聖雨]