安食河岸(読み)あじきかし

日本歴史地名大系 「安食河岸」の解説

安食河岸
あじきかし

[現在地名]栄町安食など

利根川に注ぐ長門ながと川右岸に置かれた河岸。元禄三年(一六九〇)の幕府廻米津出浦々河岸之道法并運賃書付(徳川禁令考)みえ、江戸まで川通四二里で、運賃は米一〇〇石につき三石二斗となっている。天明六年(一七八六)の安食村明細帳(山田家文書)には御津出場とみえ、舟渡場は上川岸・下川岸・水神川岸の三ヵ所とあり、公儀御用など銚子道の通行では人馬を含め船渡を勤めてきたという。また御用材木の河出しにも人足を負担した。高瀬舟九艘では年貢米や売買荷を積み、川稼を行っているほか、舫艇二艘が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android