完面像(読み)カンメンゾウ

デジタル大辞泉 「完面像」の意味・読み・例文・類語

かんめん‐ぞう〔クワンメンザウ〕【完面像】

一つ結晶系に属する結晶の中で、対称要素が最も多い結晶形

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精選版 日本国語大辞典 「完面像」の意味・読み・例文・類語

かんめん‐ぞう クヮンメンザウ【完面像】

〘名〙 各結晶系の中で最も多く対象の要素をもつ結晶形。等価な面の数が最も多く、完全な多面体をなす、等軸晶系の四八面体など。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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百科事典マイペディア 「完面像」の意味・わかりやすい解説

完面像【かんめんぞう】

一つの結晶系に属する対称族の中で対称要素のいちばん多いもの。したがって結晶面のいちばん多く発達する対称族。→結晶半面像
→関連項目左右晶

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「完面像」の意味・わかりやすい解説

完面像
かんめんぞう

結晶族」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の完面像の言及

【結晶】より

…結晶を微視的に見た場合,空間群は230種類可能であったが,巨視的に見るとその対称は32種の点群に限られ,これらを結晶族または晶族という。
[結晶系]
 空間格子の格子点の一つを固定しての運動によって,格子をそれ自身に重ね合わすような対称操作をすべて含む点群を求めると,表における第4列の7種のものが得られ,これらを完面像点群(晶族)という。これらの点群によってそれ自身に重ねられる結晶格子は,その格子線の方向や周期が対称を反映しており,今後は結晶軸も対称を表す格子線の方向にとりかえることにする。…

※「完面像」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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