宗玄寺(読み)そうげんじ

日本歴史地名大系 「宗玄寺」の解説

宗玄寺
そうげんじ

曹洞宗。向南山と号する。本尊釈迦如来。馬借ばしやく町にあったが、現寿山じゆざん町に移転。慶長一九年(一六一四)小倉藩初代藩主小笠原忠真の父秀政が信州松本まつもと(現長野県松本市)に臨済寺を建立、元和元年(一六一五)大坂夏の陣で秀政と長男忠脩が戦死、その遺骨を松本に持帰って改めて葬儀を行い、寺号を宗玄寺と改めた。小笠原氏の転封に伴い、寛永九年(一六三二)二世建策のとき小倉に移り、細川忠興が建立の泰勝たいしよう院の跡を宗玄寺とした。小笠原忠真は寛文四年(一六六四)秀政の五十回忌の法要を行うが、これ以後大坂夏の陣で戦死した家臣位牌も設けて供養をする慣いとなった(以上「小倉市誌」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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