宗谷(北海道)
そうや
北海道北部、稚内(わっかない)市の一地区。旧宗谷村の中心地で、宗谷村は1955年(昭和30)稚内市に編入された。宗谷岬の西側にあたり、宗谷護国寺跡、間宮林蔵渡樺出航の地などの史跡が多い。江戸時代には松前藩による宗谷場所が置かれて北部北海道の中心としての位置を占めたが、明治以降、行政の中心が稚内に移って衰微した。なお、宗谷という地名は、岩礁・海岸を表すアイヌ語ソーヤに発し、もと宗谷岬先端西方1キロメートルの岩礁をさした。宗谷岬は日本最北端の地碑をはじめ、さまざまな碑が立っており、公園化されている。
[岡本次郎]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例