宗門(読み)シュウモン

デジタル大辞泉 「宗門」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐もん【宗門】

同一宗教の中での分派宗派宗旨
禅宗で、自宗を自賛していう言葉禅門
[類語]宗教宗旨信教信仰信心敬神崇拝尊信渇仰かつごう帰依きえ入信狂信

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精選版 日本国語大辞典 「宗門」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐もん【宗門】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 同一宗教の中で分かれている派。宗派。また、その信者。しゅもん。
    1. [初出の実例]「吾宗門にも、重於九鼎者あるへし」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
    2. 「先宗門(シウモン)を御たづねあそばされしに、此家代々日連宗にて」(出典:浮世草子・本朝桜陰比事(1689)一)
  3. 禅宗で自派を自賛していう語。教門と区別して称した。禅門。宗盟。
    1. [初出の実例]「非啻塞禅関之宗門、抑亦毀叡嶽之祖道」(出典:興禅護国論(1198)序)
  4. ( 転じて ) 僧。
    1. [初出の実例]「宗門(シウモン)の姿で、喧嘩口論ならぬ筈」(出典:浄瑠璃彦山権現誓助剣(1786)九)

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大学事典 「宗門」の解説

宗門
しゅうもん

任意の仏教教義を奉じる宗派・集団を意味する仏教用語で,ほとんどの場合,日本の伝統仏教教団のことを指す。旧学制下においては,1922年(大正11)の大谷大学(真宗大谷派)龍谷大学(浄土真宗本願寺派)嚆矢とし,その後四つの大学(立正大学・駒澤大学・高野山大学・大正大学の各大学)が各宗門を母体として設置されている。それらは近世以来の学林,檀林,学寮といった僧侶養成機関を前史としており,昭和期になっても入学者の中心は寺院子弟であった。当時の宗門にとって,大学とは最先端の近代仏教学を輸入する研究機関であると同時に,社会的権威を獲得できる装置であった。第2次世界大戦後になると寺院子弟だけでなく一般学生を多く受け入れていく。時を同じくして宗門系の女子大学や女子短期大学も設置されていったが,女子大学・女子短期大学,各宗門系大学に共通しているのは,仏教精神を重視しつつも一般学生が入学しやすい学部学科を増設していった点である。たとえば,龍谷大学や駒澤大学(曹洞宗),立正大学(日蓮宗)は,宗門系大学のなかでも多学部化が進んでおり,宗門関係の教員数・学生数は少数派となっているのが現状である。
著者: 江島尚俊

参考文献: 江島尚俊・三浦周・松野智章編『近代日本の大学と宗教』法藏館,2014.

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普及版 字通 「宗門」の読み・字形・画数・意味

【宗門】そうもん

一族のもの。

字通「宗」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「宗門」の意味・わかりやすい解説

宗門
しゅうもん

宗派

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