宗門改役(読み)シュウモンアラタメヤク

デジタル大辞泉 「宗門改役」の意味・読み・例文・類語

しゅうもんあらため‐やく【宗門改役】

江戸幕府職名宗門改のことをつかさどった。宗旨改役。宗門改。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「宗門改役」の意味・読み・例文・類語

しゅうもんあらため‐やく【宗門改役】

〘名〙 江戸幕府の職名の一つ。宗門改をつかさどったもの。キリシタン摘発をおもな任務として寛永一七年(一六四〇)に設けられたキリシタン奉行を、宝永年間(一七〇四‐一一)以降改称したもの。定員二名、配下には与力六騎、同心三〇人が付けられた。吉利支丹奉行。宗旨改役。宗門改。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「宗門改役」の解説

宗門改役
しゅうもんあらためやく

江戸幕府の職名。幕領のキリシタン取締りのほか,諸藩のキリシタン取締りも指導した。1640年(寛永17)大目付井上政重が事実上その任にあたり,57年(明暦3)正式に設置された。64年(寛文4)には諸藩にも設置が命じられた。1658年(万治元)井上にかわり大目付北条氏長が任命され,62年作事奉行保田宗雪も任命されて,1792年(寛政4)に廃止されるまで,大目付・作事奉行各1人が兼任した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android