デジタル大辞泉
                            「定位」の意味・読み・例文・類語
                    
                
		
    
        
    出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
	
    
  
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                    てい‐い‥ヰ【定位】
        
              
                        - 〘 名詞 〙
- ① ある事物の位置を定めること。また、その定められた位置。一定の位置。- [初出の実例]「祭官が十四名の神官と八名の伶人を率ゐて、殿前石階上の定位(テイヰ)に列して祓の詞を奏する」(出典:東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉四月暦)
- [その他の文献]〔易経‐説卦〕
 
- ② 定まった地位、役割。- [初出の実例]「此外の大臣は王室に定位なくして参議するものなり」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初)
 
- ③ 数学で、単位のこと。また単位としての数、1のこと。- [初出の実例]「Unit 定位」(出典:哲学字彙(1881))
 
- ④ 生物がその体を環境や空間内の特定の方向におくように、能動的に姿勢を決めること。→走性。
- ⑤ 分娩(ぶんべん)の際、胎児の頭の矢状縫合(しじょうほうごう)と、骨盤軸との関係。正軸定位・前顱頂(ぜんろちょう)定位・後顱頂定位の三種がある。
- ⑥ ステレオ録音で、左右のスピーカー間のどこに音像を位置させるか、ということ。また、その位置。
 
    
        
    出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
	
    
  
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                    定位 (ていい)
orientation
        
              
                        環境空間内で動物が,能動的に,体軸が一定の方向に向くように体の位置をきめることで,光や音波や重力,あるいは一定の濃度こう配をもった化学刺激などが手がかりとなって起こる。突然の新奇な刺激が与えられたときに,動物がすばやく頭と目をその刺激源に向けることを定位反応という。移動運動を伴えば,正もしくは負の走性となる。遠方から巣の方向を知り,それに向かおうとするような場合にも用いられる。重力に対する定位は走性というよりは平衡感覚への反応であり,一般に体軸が重力と同じ平面にくるようにさせる。
執筆者:桑原 万寿太郎
 
    
        
    出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
	
    
  
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                    定位
ていい
orientation
        
              
                        一般的には,自分のおかれた状況を時間的,空間的に正しく位置づけ,これと関連させて周囲の人や対象を的確に認知すること。方向づけ,見当識,指南力とも呼ばれる。精神医学の分野では,その能力が失われることを失見当,見当識喪失といい,現在がまだ第2次世界大戦中であると思ったり,病院にいるのに自分の職場にいると思ったりするなどの現象はこの例である。知覚心理学では,行動空間内部での対象の空間関係を把握することを意味する。またイヌやニワトリなどが,未知の場所から迷いながらもついには家や巣に帰り着くことを,動物にみられる特異な方向定位能力と考えて,この用語があてられることもある。
                                                          
     
    
        
    出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
	
    
  
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    普及版 字通
                            「定位」の読み・字形・画数・意味
                    
                
		
    
        
    出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
	
    
  
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		世界大百科事典(旧版)内の定位の言及
    		
      【オーディオ】より
        
          
      …バイノーラル収音の基本は,人の頭を模して作ったダミーヘッドの両耳のところにマイクを取りつけて収音する方法をとる。この方式によると,ダミーヘッドが置かれた位置での音場の自然な感じのステレオ効果が得られるが,イアホン装着のわずらわしさと音像が頭の中に定位する感じになる頭内定位の問題が短所としてあげられる。この方式の発展には頭内定位の間題の解消が鍵となっている。…
      
     
         ※「定位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 
        
    出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
	
    
  
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