定員管理(読み)ていいんかんり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「定員管理」の意味・わかりやすい解説

定員管理
ていいんかんり

企業等の組織体が、その業務を円滑に遂行するために必要でしかも十分な人員を確保し、維持するための体系的施策をいう。定員は、単に総体としての量的人数を問題にするのではなく、業務内容に応じた質的構成年齢に配慮した世代構成、業務の繁閑に対応できる柔軟さを含んだものでなければならない。また、技術革新などに伴う所要能力の変化と適応の方法、時間の経過に伴う保有能力の変化にも注意しなければならない。一般に、ライン部門の定員は工数計算と管理可能人員の範囲から合理的に設定しうるが、スタッフ部門についてはこのような算定が困難なため、定員管理が放漫になりやすい。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「定員管理」の意味・わかりやすい解説

定員管理
ていいんかんり
manpower control

特定事業所または作業場において,職務ごとに必要な人員を明らかにし,それを適切に維持することをいう。近代的,合理的な定員管理を実施するためには,職務分析に基づき職務や課業の内容を明確にすること,職務編成を組織的に行うこと,科学的な作業研究を通じて職務別必要人員を設定することなどが肝要とされている。

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