定器(読み)ジョウキ

デジタル大辞泉 「定器」の意味・読み・例文・類語

じょう‐き〔ヂヤウ‐|ジヤウ‐〕【定器/常器】

《「じょうぎ」とも》
日常用いる器。特に飯などを食べるのにいつも用いるわんなど。御器ごき
家内上下の―どもを、侍従誂へんといふを聞いて」〈咄・醒睡笑・六〉
飯などを盛って仏前に供える器。
「我にあたへし飯を―ながら御机の上にさし置きて」〈地蔵菩薩霊験記・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「定器」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ぎ ヂャウ‥【定器・常ジャウ器】

〘名〙 (「じょうき」とも)
① 日常用いる器物。特に、身と蓋(ふた)が対となった椀などの食器にいう。
御堂関白記‐長和二年(1013)一二月一七日「姫宮政所・侍所等事雑初、侍定器能信出」
咄本・醒睡笑(1628)六「家内(けない)上下の定器どもを、侍従誂へんといふを聞いて」
② 飯などを盛って仏前に供える器。
※岩瀬本大鏡(12C前)二「供米三十石をちゃうきに置かれて、たゆることなし」
③ 常に用いる祭器。〔春秋左伝注‐襄公一九年〕

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