デジタル大辞泉
「定数」の意味・読み・例文・類語
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てい‐すう【定数】
〘名〙
① 一定の数。きまっている
かず。
規則などできめられた人数。
※続日本紀‐天平一九年(746)五月戊寅「課口二百八十、中男五十、擬為二定数一」
※
経国美談(1883‐84)〈
矢野龍渓〉後「凡そ人事の定数に於て列国の大平和を得せしむべきの勢ひ二つあり」
② 定まった運命。命数。
※
空華日用工夫略集‐応安七年(1374)一一月二三日「伽藍興廃、雖
レ有
二定数
一、而又由
二人事不
一レ戒、自
レ微至
レ著皆是也」 〔劉峻‐弁命論〕
③
数学で、ある一定の数値の代わりに使われる文字、または変数の値の変化とは無関係に一定の値をとる文字。常数。
恒数。
④ 数学で、関数値が変化しないこと。
⑤ 自然科学で、自然事象の中で、特定の状態変化の間を通じて一定の値を保つ量。各物質・状態に固有のものと、物質の種類に関係なく絶対不変の普遍的定数がある。
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定数 (ていすう)
constant
ある一つの問題の研究中において変化しないと考える量を表す文字を定数といい,変化しうると考える量を表す文字を変数という。例えば二次関数を表す式y=ax2+bx+cにおいてa,b,cは定数でありx,yは変数である。また,指数関数y=ex,円の面積を表す公式S=πr2におけるe,πも定数である。定数の中には,初めの例のa,b,cのように,その問題の中では変化しないと約束された定数もあり,またあとの二つの例e(自然対数の底),π(円周率)のように,数学全体で共通に約束された定数もある。また積分定数のように,変化はしないが任意の値を与えるものを不定定数という。物理学の万有引力の法則F=Gmm′/r2における万有引力定数Gや,電気素量,光速度定数などのように基本的な物理法則によって定められた定数を普遍定数と呼んでいる。
執筆者:伊藤 清三
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定数【ていすう】
常数,恒数とも。(1)数学では変数に対する語で,一定の数値をとる量,または数値は任意にとれるが変化しない量(積分定数など)。(2)各物質に固有な量(弾性率,電気抵抗などの物質定数)または基本法則に含まれる,物質の種類に無関係で,絶対的に不変な量(光速度,電気素量,プランク定数などの普遍定数)。
→関連項目普遍定数
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定数
ていすう
constant
数学においては,変数に対して一定値をとる量をいう。ただし,ある議論をしている間は値を止めて定数と考え,そのあとでその定数の値が変る場合を考えて変数とするなど,定数と変数というのも,相対的に考えられることも多い。また,積分定数のように,変数ではないが条件によってとる値が違いうるものは不定数という。 (→物理定数 )
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定数
プログラムの実行中に変更されない値のこと。通常、定数には任意の名前を付けて使用する。定数として使用する値によってデータ型を宣言する必要があり、そのデータ型は言語によって異なる。
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普及版 字通
「定数」の読み・字形・画数・意味
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