宝の持ち腐れ(読み)タカラノモチグサレ

デジタル大辞泉 「宝の持ち腐れ」の意味・読み・例文・類語

たからぐさ

役に立つ物を持ちながら、使わないでしまっておくこと。
才能手腕がありながら、それを活用しないこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「宝の持ち腐れ」の意味・読み・例文・類語

たから【宝】 の=持(も)ち腐(ぐさ)れ[=持(も)ち腐(くさ)らかし・持(も)ち腐(くさ)らし]

役に立つ物を持ちながら利用しないこと、また、才能・手腕がありながら活用しないことのたとえ。
浄瑠璃・東山殿子日遊(1681)一「木馬の乗方ばかりの稽古にて、此馬を望まるるは悉皆(しっかい)たからのもちぐさらかし」

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ことわざを知る辞典 「宝の持ち腐れ」の解説

宝の持ち腐れ

せっかく役に立つ物、貴重な値打ちのある物を持ちながら有効に使わないことのたとえ。また、すぐれた才能や手腕がありながら活用しない(できない)ことのたとえ。

[使用例] あのなかの標本類や研究書だって、今はもう宝の持ち腐れだから、専門学校か蚕糸会館にでも、寄附するように勧めてみるつもりなんだ[川端康成*花のワルツ|1936~37]

[解説] 古くは「持ち腐らかし」が目につき、次いで「持ち腐り」と「持ち腐れ」が併用されていましたが、今日ではもっぱら後者が用いられています。

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