宝勝寺(読み)ほうしようじ

日本歴史地名大系 「宝勝寺」の解説

宝勝寺
ほうしようじ

[現在地名]甘楽町金井 中町

国道二五四号(下仁田道)の北に位置する。歓喜山と号し、単立寺院本尊大日如来。文政二年(一八一九)住職浄光が書上げた「宝勝寺起立書」や同年代とされる「西院相承血脈」によると、弘長年間(一二六一―六四)に紀藤権守が草創、至徳元年(一三八四)奥平九八郎が京都仁和寺の元を請じ奥平おくだいら(現多野郡吉井町)に移り大導坊地蔵院悲願山宝勝寺と称したという。永正年間(一五〇四―二一)に一三世元祐が現在地に移し、元祐を中興とする。永禄一一年(一五六八)当寺地蔵尊を信仰していた小幡播磨守は祈願所とし、小幡藩主となった織田氏・松平氏も祈願所にしたという。


宝勝寺
ほうしようじ

[現在地名]守山区守山

市場いちばにある。玉峯山と号し、曹洞宗。本尊観世音菩薩。「雑志」は清光円輝(慶長一四年没)開山、泰山願康を開基と記すが、「東春日井郡誌」には、寛永一四年(一六三七)大永だいえい寺の七世大渓良沢が松平清康の霊を弔うために守山城跡に建立したものと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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