宝島(鹿児島県)(読み)たからじま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宝島(鹿児島県)」の意味・わかりやすい解説

宝島(鹿児島県)
たからじま

鹿児島県薩摩(さつま)半島の南端から南西へ約300キロメートルの洋上に位置する小島で、吐噶喇(とから)列島では最南の有人島。鹿児島郡十島村(としまむら)に属す。面積7.14平方キロメートル、最高点292メートル。ほぼ三角形をなし、周囲は隆起サンゴ礁(しょう)で囲まれている。北東約12キロメートルには小宝(こだから)島や小(こ)島、いくつかの岩礁などが点在する。島内には鍾乳洞(しょうにゅうどう)やサンゴ砂の砂丘がみられ、オオコウモリトカラハブなどが生息する。海岸付近には、アコウアダンリュウキュウマツ、リュウキュウバショウなどの亜熱帯植物が繁茂し、島の地形とともに吐噶喇列島中でも独特の景観を示している。近年の離島ブームの結果、島内の諸施設は整えられ、徐々に来島者が増えている。村役場は鹿児島市内にある。村営「としま」丸が就航している。人口113(2009)。

[塚田公彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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