ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宝生九郎(16世)」の意味・わかりやすい解説
宝生九郎(16世)
ほうしょうくろう[じゅうろくせい]
[没]1917.3.9. 東京
能楽師。シテ方宝生流宗家。 15世弥五郎友干 (ともゆき) の次男。幼名は石之助,のち九郎知栄 (ともはる) と名のる。嘉永6 (1853) 年 17歳で家督を継ぎ,明治維新後,能楽衰微のときによくその復興に努めた。梅若実,桜間左陣とともに明治三名人といわれた。 1906年隠退。長身痩躯,天性の美声で『松風』『道成寺』など鬘物 (かずらもの) を得意とした。
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