宣・告(読み)のる

精選版 日本国語大辞典 「宣・告」の意味・読み・例文・類語

の・る【宣・告】

〘他ラ四〙 言う。述べる。告げる。宣言する。
古事記(712)下・歌謡大坂に 遇ふや嬢子を 道問へば 直には能良(ノラ)ず 当芸麻道(たぎまち)を能流(ノル)
[語誌](1)本来、単に口に出して言う意ではなく、呪力を持った発言、重要な意味を持った発言、ふつうは言ってはならないことを口にする意。「のろふ(呪)」の語もこの語から派生したものである。
(2)中古以降、「名のる」の形でのみ残るが、「万葉」でも「名」を目的語にとるものや「名のる」の形の例が多くなっており、既に「のる」の用法が自由性を失いつつあったことをうかがわせる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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