室町二丁目(読み)むろまちにちようめ

日本歴史地名大系 「室町二丁目」の解説

室町二丁目
むろまちにちようめ

[現在地名]中央区日本橋室町一丁目

室町一丁目の北に続く両側町。西は駿河するが町・品川しながわ町、東は本小田原ほんおだわら町一丁目・瀬戸物せともの町。安永三年小間附町鑑によれば京間八〇間の公役金を負担。名主は室町一丁目と同じ。「江戸惣鹿子名所大全」には人参問屋伊勢屋孫八郎、硯屋の中村忠兵衛がみえ、傘並提灯屋もあった。天明二年(一七八二)公許となった三都飛脚問屋十七屋孫兵衛の店があり、安政期(一八五四―六〇)には定飛脚問屋京屋弥兵衛と山田屋八左衛門の店があった。京屋は江戸最大手の定飛脚問屋で、間口七間、入口土間、表格子窓があり、手代三―四人が常時立働いていた(駅逓志稿)。文政七年(一八二四)の江戸買物独案内によると、駿河町から続く呉服物所越後屋があり、さらに塗物草履・下り蝋燭・小間物諸色問屋の木屋九兵衛らの店がみえるほかに御結納物・鰹節干肴類の小松屋清兵衛、乾物問屋・即妙一粒丸の丸屋彦右衛門、乾物問屋伊勢屋三郎兵衛、打物問屋木屋伊助、下り傘・下り雪駄・小間物諸色問屋河内屋長兵衛、蝋燭問屋大黒屋利平衛、生布海苔問屋美濃屋惣三郎、唐製筆墨硯所福井青蓮子、古手問屋美濃宗三郎、雛人形手遊び・小道具問屋柏屋四郎右衛門の店があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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