室蘭村(読み)むろらんむら

日本歴史地名大系 「室蘭村」の解説

室蘭村
むろらんむら

[現在地名]室蘭市崎守町さきもりちよう石川町いしかわちよう白鳥台はくちようだい一―五丁目

明治初年(同二年八月から同六年の間)から明治二三年(一八九〇)五月までの室蘭郡の村。同郡の陸地部西寄りに位置し、西は千舞鼈ちまいべつ村、東は鼈龍田べきりゆうだ村、南は室蘭湾に臨む。近世はモロラン、モエなどからなり(山川地理取調図など)、村の成立当初もモロランと称されていた(大小区画沿革表など)。明治三年当時の様子を、出羽米沢藩士の宮島幹は「北行日記」同年九月一七日条に「人家二十四軒、土人小屋六、七十軒、酒楼・妓楼二、三軒アリテ、東部海岸ニテハ相応ノ場所ナリ、此地ニテ昼餉ス、馬ノ継立アリ、(中略)当所昨年仙台藩石川源太ヘ御渡ニ相成、家来共五人斗移住候得共、残リノ人数帰農ヲ申出候為御取上ニ相成、片倉・伊達両家ヘ御渡ニ相成トノ事ナリ」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android