宮崎八幡宮(読み)みやざきはちまんぐう

日本歴史地名大系 「宮崎八幡宮」の解説

宮崎八幡宮
みやざきはちまんぐう

[現在地名]宮崎市宮田町

大淀川左岸に鎮座する。祭神は誉田別命・足仲彦命・息長足姫命など六柱。旧郷社。創立年代は不明であるが、永承年間(一〇四六―五三)に豊前宇佐宮の宮人海為隆が来住し、八幡神を勧請するとともにこの地にあったたちばな神社を合祀したという(宮崎県史蹟調査)。宇佐大鏡によると、国司海為隆のとき宮崎庄内の荒野が開発され、宇佐宮領のわたり別符が立券されたという。明暦二年(一六五六)棟札に「渡別府村八幡宮」、延宝五年(一六七七)の棟札には「渡別府八幡宮」と記され、大檀那は延岡藩主有馬康純であった。延享四年(一七四七)の上別府村明細帳(中村家文書)には「別府宇佐八幡宮」と記され、境内には縦三間半・横二間半の枌葺の社があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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