宮雀(読み)ミヤスズメ

デジタル大辞泉 「宮雀」の意味・読み・例文・類語

みや‐すずめ【宮×雀】

神社宮殿にすむ雀。
「鶯やさながら梅の―」〈玉海集
神社の案内をする下級神官を卑しめていう語。
「―声々に商ひ口をたたく」〈浮・胸算用・一〉
神社の近くで、商売や物ごいをする人。
「物ほしがりの―も」〈そのはまゆふ〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「宮雀」の意味・読み・例文・類語

みや‐すずめ【宮雀】

〘名〙
① 神社や宮殿に住みついた雀。
俳諧・玉海集(1656)一「うぐひすやさながらむめのみや雀〈貞室〉」
② 神社に仕える下級の神職を卑しめていう語。特に、参拝者の案内や縁起の説明などをする者をいう。
狂歌・銀葉夷歌集(1679)五「お初尾の米にてをのが命をばつなぎしねぎを宮雀とよ」
③ 神社の近辺にいる商人または乞食の称。
※俳諧・その浜ゆふ(1705)「ものほしがりの宮すずめも散銭をせたけず」

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