家事ハラ(読み)かじはら

知恵蔵mini 「家事ハラ」の解説

家事ハラ

家事労働を行う人に対する嫌がらせのこと。「家事労働ハラスメント」の略。2013年に発行された『家事労働ハラスメント―生きづらさの根にあるもの』(竹信三恵子著、岩波書店)により「家事労働を担う人びとを蔑視無視・排除していく社会システムによる嫌がらせ」と定義された言葉で、共働き世帯の急増といった日本の社会構造の変化などに伴い重要なキーワードとなっている。14年7月には、旭化成ホームズ株式会社(ヘーベルハウス)の「共働き家族研究所」が、「家事に対する何気ないダメ出し」を家事ハラとネーミングし、「妻の家事ハラ白書」としてアンケート結果や動画などを発表。これにより、「家事を行う夫のやる気を失わせる妻からの言葉」が家事ハラとして広く認知されるようになり、大きな議論を巻き起こした。

(2014-8-11)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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