宿所(読み)シュクショ

デジタル大辞泉 「宿所」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐しょ【宿所/宿処】

宿泊する所。やど。
住む家。すまい。
「小さき家の侍るが、わらはが―なり」〈読・弓張月・残〉
[類語]宿舎寄宿舎社宅飯場学寮

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「宿所」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐しょ【宿所・宿処】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 宿泊するところ。やどるところ。また、すむ家。やしき。住居。
    1. [初出の実例]「左大臣宿所飯、右大臣宿所水」(出典:九暦‐逸文・承平四年(934)正月一一日)
    2. 「しばらく宿所にをき奉れとの給ひつれども、始終よかるべしともおぼえず」(出典:平家物語(13C前)二)
    3. [その他の文献]〔杜甫‐夜宿西閣暁呈元二十一曹長詩〕
  3. 書札礼脇付(わきづけ)の一つ。「御宿所」の形で、宛所(あてどころ)の下に付けて敬意を表わす。
    1. [初出の実例]「長尾次郎左衛門尉殿 御宿所」(出典:東寺百合文書‐を・文安四年(1447)四月一一日・東寺公文宮野浄聰書状案)

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