寄る辺(読み)ヨルベ

デジタル大辞泉 「寄る辺」の意味・読み・例文・類語

よる‐べ【寄る辺/寄る方】

頼みとして身を寄せるところや人。また、頼みとする配偶者。「―のない老人
我が身の―と頼まむに、いと頼もしき人なり」〈玉鬘

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寄る辺」の意味・読み・例文・類語

よる‐べ【寄辺・寄方】

  1. 〘 名詞 〙 たよりにして寄っていくあたり。たよりとするところ。頼みとする人。また、信頼して身をまかせることのできる夫または妻。よすが。
    1. [初出の実例]「射水川 流るみなわの 余留弊(ヨルヘ)なみ」(出典:万葉集(8C後)一八・四一〇六)
    2. 「よるべさだめぬ浮舟と、波にただよふもかずかず侍り」(出典:仮名草子・都風俗鑑(1681)二)

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